暗くなってきたね。
「俺はどうやらあんたが好きになったみたいだ」
そう言ったら真っ赤になって下を見るから
なんでうつむくの?って聞いた
そしたら恥ずかしいからって言うんだ
「最近俺、一日中あんたの事考えてるんだ」
あんたは俺の事考えてる?って聞こうとしたら
顔おさえて走って行っちゃうんだ
どうして逃げるのかなーと思いながら追いかけてみたけど
「ああ、泣いてるのか」
嬉しくて泣いてるならいいんだけどなあ
いきなりごめんなさいなんて言うからびっくりしたよ
そうか、俺は選ばれなかったんだなーって
「 きゃっ……!」
まあ、別にいいんだけどね。
あんたの気持ちなんて関係ないし
「まだ痛い?」
「…すこし」
「そっか、ごめんね」
「……ひどい、ほたるさん…」
「そうだね」
「……こんなの、ない…」
「泣かないで、笑って?」
「…笑えないです」
「え?」
「もうあなたの前じゃ笑えない」
「あんたはきっと、この事を誰にも言わない」
俺は後悔してない
だってあんたが離れるわけじゃないし、みんなの中の何かが変わるわけでもないし
このままゆっくり時は流れていくのだろう。
「ふぇええええ………っく……あーん」
「よしよし」
「……ほたるさんのばかぁ…ばか…ばかばか……」
「うんうん」
うーん
とりあえずあんたは面白い具合に泣きじゃくってるけど。
狂気に満ちた雰囲気は何時の間にか穏やかなものになっていて。
「俺達なんだかすごい関係だ、うん」
「なにいってるんですかぁ……返してくださいぃ…」
「なにを?」
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