(うるせーな)



「サイコさん、じゃすまないよ」

「そうだな」

「イカれてるよ、あなた」

「知ってる」



(そのうち脱がしてやる)



ファック、と小さく呟くのが聞こえた。
わたしは聞こえないふりをする。



(あーあ、かったりー)



「ファック」



今度はしっかりとした口調で。
何度も、何度も。



「ファック、ファック」

「…………」

「……ファック!!」



最後には大きな声で叫ばれてしまった。
もう聞こえないふりはできない。
耳が、心が痛かった。



(マジになるなよ)



「ねえ、おちついて」

「……ッソが……クソが…!」

「咢君」



頭を抱えてる、ように見える。
泣いているのだろうか。

つい、手を取る。

その冷たい手をきゅっと握ってみた。
反応は無い。



「大丈夫だから、落ち着いて?」

「…………」

「ごめんね、私が悪かったよ」



(バカ女)


























――え、




















「バカ女」

「えっ、なっ…!?」





――泣いてねーよ。

耳元でそう囁く声が聞こえたら、それは私の負け。














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ククルさんのリクエストにお答えして、久々にエアギア書きました。
だましうちアギト。毎度のごとく隠し文注目。
わかりにくいけど喧嘩してたんです。
いつも謝るのは林檎から・・・なんて・・・!(爆)


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