「興味がある、といった感情はあるのですか」
「赤い血の人間以外にその感情が動く事は無い」
「では、質問を変えましょう」
「あなたは何故私を選んだのですか。ランダムに決められた事なのですか?」
「そうだ、それ以外の何でもない」
「……では」
――なぜなのですか。
「赤い血の俺とお前で、二人だけで造ろう」
「つく、る」
「世界を造ろう」
「……そんな、ことは」
「可能だ。いや、その為にお前を持って来たのだからな」
――持って来た?
わたしは、ものじゃない。
「そうならなければ、困る」
「では、勝手にお困りになられてはいかがでしょう」
「……そう吐き捨てるように言うな」
「あなたは勝手です。子供です」
「少し黙れ」
――いや、よ。
「私なんか、血が赤いだけの…ただの小娘でしょう」
「そうだ。だからこそ必要だ」
「私の血が黒かったのなら」
「そんな事はありえないが、」
「私はめでたくあなたの興味の対象外となるわけですね」
血。
人間に必要不可欠な、不思議な液体。
それの色だけで自分の価値が決まってしまうなんて。
わたしは、自分を呪う。
今まで何の違和感もなく生きてきた自分の時代と、自分の身体を呪う。
時代と身体が違うなら、私はこんな事にならなかった。
いや、みんなはこんな事に巻き込まれなかった。
「呪います。私はあなたを、呪います」
「呪えばいい。そうしてただ大人しく泣いていればいい」
「あなたが憎くてたまらない」
「勝手に憎め」
「あなたは神なんかじゃない」
「お前もだ、赤き血の神よ」
「矛盾、しています」
「それは今に始まった事ではない」
――矛盾の連鎖。
わたしはまだぬけだせない。
どんなにもごかうと、その鎖に囚われているうちは。
「私は私を呪います」
呪縛が解けず、
私たちは、神のままだ。
―――――――――――――――
むかしはWaqwaqとムヒョロジがメインなWJサイトだったんです・・・
Waq打ち切りショックだったなあ。
SEO
掲示板
[PR]
爆速!無料ブログ
無料ホームページ開設
無料ライブ放送