ジョンッ、ってあのイヤな音が特別大きく響きやがった。
どうやら、身体が焼かれている。
溶ける?
溶けた。
静止の世界の中、俺はゆっくりと倒れてゆく。
腕に抱いているのは、一人の女。
気付いたら、目の前に女の顔があった。
誰だ?
このスゲー可愛い美人は誰なんだ?
( うわ)
――ああ、サダコだ。
こちらをジーッと見ている。
長い前髪の間から覗くその瞳は意外にも大きく、零れそうな位だった。
(うわ……)
――やっぱ可愛いじゃん、素顔。
その大きな瞳には、俺の顔が映っていた。
俺の自慢の顔。
俺の自信の源でもある、顔。
だが今は諦めた様な、怯えている様な、そんな情けない表情によりやや崩れている。
それでも。
(ああ、コイツ、俺しか視てないぞ)
しばらく見つめ合った。
以前の様に全身全霊で払い除ける様なマネはしない。
それどころかずっとこの心地良い重みが続けばいいと思う程で、もっとも、体を使って抵抗しようにも、半身が無い。
「残った」上半身はピクリともしないし、段々と妙な感覚になってきた。
「お前……」
――何だ、これは。
「……………」
不意に、一方的に重ねられた柔らかい唇の感触を味わう事もなく、俺の意識と感覚は徐々に遠退いて行った。
死
して
屍、
拾う者
無
し。
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ホモとサダコが好きです。(ドォーン)
下半身の千切れたラスト心中カップル!!
北条×貞子ってGANTZで一番ラヴいハッピーエンドCPだったのかも。
・・・あれをハッピーと呼べるのかは別として。
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